「全く、せっかくの休暇だというに、他に遊んでくれる者はおらんのか。」
パチ
「うるせぇ。」
パチッ
「女と会ったりはせんのか。」
パチ
「……。」
パチッ
「ふーむ……その年で女もつくれんとは、いやはや嘆かわしい。」
パチ
「女に興味はねぇんだよッ!」
パチッ
「ほほう……おぬしに、男色の気があろうとはな。それは気付かなんだ。」
パチ
「そんなわけあるかッ!勝手なことぬかすなッ!」
パチーッ!
「うーむ……なかなかやりおるな。」
「ふっ、参ったか。」
「じゃが、甘い甘い。」
パチ
「ぐッ!……くそっ!これでどうだッ!」
パチーッ!
「思う壺じゃ。王手。」
パチ
「し、しまった!!」
「待ったはなしじゃ。」
「わかってるッ!もう一回だッ!!」
ガチャガチャガチャ!
「いい加減にせい。『もう一回』が、何回続いたと思うとる。ワシはもう疲れた。」
「負けたまま引き下がれるかッ!」
「ほれ、見てみよ。外はいい天気じゃ。外で遊んで来い。」